第10回:先生イベントで、長引くゲームを畳む

よし、先生だ

長引き対策として考えたのが、先生の見回りイベントだった。放課後にいつまでも話していると先生が来て、「あなたたち、はやく帰りなさい」と注意される。驚いた4人は話題を忘れてしまい、手札が減る。これは単なる強制終了タイマーではなく、世界観に合った短縮ルールだった。

最初は3分ごとに先生が来る設定にした。しかし、すぐに問題が見えた。時間で発生すると、プレイヤーが放置することでカードを減らせてしまう。そこで、タイマーではなく周回数で先生を出す方式に変更した。

AIさんおねがい

AIには、3分ごとに先生が見回りに来る演出を作るよう頼んだ。先生画像を中央に表示し、震える演出を入れ、4人の表情をショックにし、指定枚数の話題カードを捨てる。さらに、先生が去った瞬間に話題ストックが0になっていないか確認し、複数人が0なら同時上がりにするよう指示した。

その後、放置対策として、20周目、35周目、50周目、以後15周ごとに先生が登場する方式へ変更した。AIには、手番が進んだ時だけカウントし、連続ドロー2中は先生登場を待つように頼んだ。

AIの回答と、最初の結果

先生イベントは、ゲームのテンポ改善に効いた。登場回数に応じて、1回目は1枚、2回目は2枚というように、捨てる枚数が増える。通常の話題カードを優先して捨て、レシートは捨てられない。これにより、長引いたゲームが自然に畳まれる。

しかし、演出や終了判定のタイミングでは不具合も出た。先生イベント後にリザルトが出ているのに、残り1枚演出が走ることがあった。これは、カードを捨てた後にrenderが走り、まだゲーム終了前の状態として残り1枚通知を拾っていたためだった。最終的に、先生イベント後は先に0枚チェックを行い、ゲーム終了時は残り1枚演出を止めるようにした。

気持ちよさの追求

先生イベントの演出では、先生の画像とセリフを右端から中央へ動かし、中央で震わせ、左へ退場させた。最初は先生画像とセリフの両方が震えていたが、セリフまで震えると読みにくい。そこで、先生画像だけ震え、セリフは固定するように調整した。

また、先生が去った後の情報も大事だった。単に「びっくりして全員話題を忘れてしまった」では、何枚減ったかわからない。そこで「1つずつ」「2つずつ」のように、忘れた数を表示するようにした。

失敗・停滞から学んだこと

先生イベントは、ゲームを短くするための仕組みだが、入れ方を間違えると放置で得をする抜け道になる。時間ではなく周回数で判定する変更は、かなり重要だった。

また、演出中にゲームを停止し、演出後に再開する処理はバグが出やすい。先生、ハプニング、残り1枚、レシート集中線など、いろいろな演出が重なるほど、どのタイミングで進行を止めるかが難しくなった。

次への意欲

次は、先生だけでなく、ハプニングトーク、ドロー2、レシート移動にもカットイン演出を入れることにした。テンポを壊さず、気持ちよく見せる演出の調整が始まった。